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思い浮かんだ雑文を書き留めてます。
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動物園の 動物たちは
ぼくらを みている
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お金を払った者と受け取った者がいて、
互いの行為の証明としては領収書が発行される。
二者の支払い、受け取りを証明するのは紙一枚であり、
それはまさしく間に挟まれた紙。
されど一枚の紙は両者の間にのみ存在するものであり、
二者のいずれの側にも属してはおらず
純粋に、間という存在領域に挟まれているのだから、
少しはやりきれない。
紙一枚、というのは薄くもなければ破れない厚さでもないのだから、
希望の持ちようもあろうが
ひとりで破るには支点がなく。
ふたりで破るには反作用が働くため。
おそらくは、そうおそらくは、
行為が成立してしまった時点で絶対的な境目が生じ
それは皮膚のように呼吸することもなく、
また新陳代謝を繰り返すこともないため
二者はもう、互いの関係性を変更することは、
空間、時間の面からは不可能となる。
宇宙に飛躍した場合、
この両者の関係性は、根底からの変質をうける。
否定的にいうならば、二者を隔てるものはなにもない。
肯定的にいえば、全てがあるということに溢れている。
一切合切の充実が、
どこまでもという言葉の忘れ去られる消失点に向かって
全力で疾走し続けている、誰も追い付けない、飛んでいるからだ
そう、いまだに金星からは円盤が飛来しているのだが、
それを見るものはもういない
窓から手を振る彼らを。
宇宙には領収書がないのである。
ばかな猫
ぼくがもう、起きなきゃならないって
知らないんだ
「今日はノエルだってね」
「あんたの名前かい?」
「そうじゃないよ」
「じゃあ、だれの名前だい?」
「名前から離れろよ」
「よし、離れたよ」
「どのくらい離れた?」
「一万光年ぐらい」
「離れすぎだよ」
「じゃあ、どのぐらい離れりゃいいのさ」
「一歩でいいんだよ」
「一歩って、一フィートかい?」
「違うよ」
「じゃあ、何フィートだい?」
「正確に、一歩でいいんだよ」
「ただ、一歩でいいんだね」
「そうだよ」
「よし、離れたよ」
「今日はノエルだってね」
「あんたの名前かい?」
「もう一歩離れようか」
「こうして一歩ずつ離れていき」
「彼は舞台から姿を消し」
「彼は舞台にひとり取り残され」
「私は名前を失い」
「私は名前を失う」
「今日もまた」
「昨日と明日を失えば」
「ない」
天までとどけとばかりに、色んなものを飛ばしたものだが
とどかないものばかりで、どうしても着地してしまう
そうでなければ、風にながされるまま、はかなく消えた
どうやら、もう帰れないらしく、見上げる先にはそういった
空がある。
くらげのような、それでいて空気のように軽い生物が
雲の上には数多く住んでいて、それらは死ぬと落ちてくる
多くのものは地上に到達する前に大陽の光を浴びて溶けて
しまい、なにも残らないのだが、たまたまそれを逃れたもの
は、空を見上げる子供の掌にふわりと降り立つことがある
それを天使の髪の毛と呼ぶのだそうだが、そんなことは
どうでもよい。
これから生まれてくる誰かには
ようこそ、ここへ、って言ってやりたい
いやっていうほど抱きしめて
なんていい子なの、って褒めてやりたい
なにも知らない、なんて悲しませない
これから、ぜんぶ知るだけなんだから
泣きながら生まれた、なんて後悔させない
あの時は、ちょっとびっくりしただけさ
そういう風に、笑って昔をふりかえりたい
これからどこかへ旅立つぼくは
それじゃあ、先に行ってるよって
軽く手をふって、お別れしたい
そうして、もしも、また会えたなら
きっと、終わらないおしゃべりが始まる
なにもかもがうまくいって、世界が光り輝きはじめる。
彼女と彼は犬を連れて向こうに歩いていく。
犬がふりむいて立ち止まり、こちらを見る。
けれど、ふたりは後ろを見向きもせずにリードを引き、犬を連れていく。
ふたりといっぴきは、ずっと向こうに行ってしまう。ぼくはとりのこされる。
光が変わる。秘密から日常に。あの世界はずっと向こう。
いつものことだと頭を切り換えて、ぼくはシートから腰をあげる。
いつもそうなんだから、しょうがない。彼らのお話はこれでおしまい。
ぼくにはぼくのお話があって、それはあんなに短くないしよくできてもいない。
どこかで見ている観客がいるわけでもない。いて欲しくもない。
じゅうぶんにわかっている。わかっているからかもしれない。
どうしても、最後はさみしくなってしまうのだ。
みんな先に、ずっと向こうに行ってしまうのだ。
ぼくは、いつもおいていかれる。
ふりむいた犬の黒い目に、ぼくは映っていない。
ぼくの のうみそは うちゅうの いちぶだ
なぜこんなにも器用に動くのだろう。
ほらこんな角度にも曲がる。
卵の殻を壊さずに掴むことができる。
小さくやわらかい生き物をその中に包むことができる。
抱かれた子はそのぬくもりをいつまでもおぼえている。
老いはその手からぬくもりを失わせるが、記憶は奪えない。
あたたかな記憶は新たな記憶を創り出し、それは永遠に続く。
手から手。記憶から記憶。
ほんのわずかの間だが、その手は動くのだ。
こんなにも器用に。
こんな角度にも。
爪は伸びるが、やがてはそれも止まる。
ぬくもりも記憶も全ては微少な差異の中に。
取り出すための一点も一面も消える。
接触点が消える。
せめてそれまでは包み込んでいて。
全てはか弱きものなのだから。
いつまでもは抱いていられないのだから。
純度の低さが原因で錆が浮き、そこから塗装が剥がれ落ちる。
ブランコにしろすべり台にしろ公園の遊具はどれも錆が浮いている。
子どもはその匂いを嗅いで育つ。鼻の奥が刺激されるのだ。
衝撃に備えていない脳は少しの震動で泣き出してしまう。
流れるのはひとつではない。
そうやって浮きだしこぼれ落ちにじみ出て、塗装は剥がれていく。
いくら色を塗り重ねても自らの内から次々と生まれる。
明日には業者がやってきて撤去するのだそうだ。
危険だという理由で。
また消える。錆ごと消える。色も。
衝撃にそなえる必要はなくなるが、泣き出すこともない。
おとなしいよい子と言われた。
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